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mikado

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FRENCH TECHNO POP MIKADO INDEX

究極の日本語によるMIKADO情報サイト。インタビュー、ディスコグラフィなど。完璧。

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MIKADO。日本では帝といえば陛下のことですが、80年代のフランスに生まれたおしゃれなテクノポップデュオMIKADOのことを御存じでしょうか。

グレゴリーツェルキンスキーパスカルボレルの2人組がデビューしたのはベルギーのブリュッセルに本拠を置くレーベル「クレプスキュール」からだった。レンタカーでベルギーに遊びに行き、偶々クレプスキュールに立寄り、レコーディングをしてしまったらしい。

彼等のバンド名は細い竹の棒を使うフランスに古くからある日本式(?)のゲームの名前からとられた。このゲームの名前の由来はイギリス戯曲作家のギルバート&サリバン作のオペレッタ『ミカド』にあるようだ。彼等は将棋の駒をくづしていく遊びに良く似たこのゲームを男女の恋愛にみたてた曲をかいている。

ミカドにごほうびはあげない

言葉のあそび たちの悪い いたずら
それは 危険なあそび

ミカドでは何も動いてはいけない
闇に ひかる視線を 浴びて

この一本の棒だけが滑る
今宵はゆっくり あそんで

ふたりで語り明かしたい
負けもせず 勝ちもせず

僕達は恋人同志で

当時彼等の使用していた機材は

ベース:ムーグプロデジィ

オルガン:ビルソンオルガン(ファルフィッサのような小さなオルガン。)

ドラム:ビルソンオルガン(内蔵のリズムボックスを使用)

そしてピアノ、ティンパニー、シロフォン、マリンバ、バイブなどである。シーケンサーは使用していなかったようで、サンプラーなども持っていないから使っていなかっただけだそうだ。

「60年代のロマンティシズムがエレガントな二人の若者に香水のように漂っている。パスカルの声質はロボットのようでバルドーの妹のようだ。"MIKADO"はヌーベルバーグの亡霊たちと戯れている。」(『ベスト』誌/ミカドの肖像より)

フランジャーやリバーブが深くかけらた透明感にあふれたサウンド。チープかつシンプルでありながら、チャーミングでスタイリッシュ。そしてパスカルの囁くようなボーカルが響く。

当時クレプスキュールのディストリビューションは新星堂がしており、WAVEまでいかなくても、シリウスコレクションとして近所の新星堂で手に入れることができた。また新星堂自身もMIKADOのラジオコマーシャルを放送するなど、プロモーションに力をいれていた。しかしその後のレーベル移籍時にいざこざがあり、クレプスキュール時代の音源はその後再発されることもなく、CDにもなっていない(現在では後述のベスト盤「MIKADO FOREVER」に収録)。中古レコードを探すしかないのだが、ほとんど見かけた事がない(みんな手放さないのか?)。

de paris/mikado (twi104/les disques du crepuscule)
SHINSEIDO SIRIUS COLLECTION 12"45rpm SC-46 \1,400
parhasard/ce garcon la/mikado
MIKADO,pascale borel,gregory czerkinsky arranged&produced by mikado

このクレプスキュール盤のサウンドは後のテイチク時代とも違う質感で独特のものだ。むしろ同時期の他のクレプスキュールのアーティスト達(アンテナ、アンナドミノ、ウィンストントン、ポールヘイグ、ウィムメルテン等)の方に近い印象ををおぼえる。一度この音を聞いてみて欲しい。ステキな音楽。

ライブでは舞台の中央でテープデッキが回っている中、グレゴリーがおもちゃのタイコをたたく、といったようなスタイルで生演奏はほとんどなかった。しかし、バンドを作りたいとは考えていたらしく、当時「坂本龍一にオファーをした」と語っていた。

MIKADOのサウンドを聞いた細野晴臣「僕らがやりたかったこと」と発言し、YMOの3人ともMIKADOのファンであったようだ。

後に細野は自らのレーベルノンスタンダードからMIKADOの初LPをリリースさせている。また、坂本のソロアルバム音楽図鑑」の「セルフポートレートという曲にも参加、後に武道館で開かれた高橋のイベントにもオープニングアクトとして出演もしている。またYMOとしてプロデュースした小池玉緒のシングル「鏡の中の十月」にはMIKADOの影響がかんじられる。

最近グレゴリーのソロアルバムがPizzicato Vの小西康晴氏のレーベルから発売されたが、Pizzicatoの1st Maxi SingleにはMIKADOからの影響も感じとれる。他にもFlatFacedip in the pool等にも同様のものが感じられる。またカヒミカリイもMIKADOのファンで、グレゴリーが曲を提供している。

しかし、後のMIKADOやグレゴリー自身の作品でさえ、あのクレプスキュール時代のたった3曲の透明感には及ばない。

この3曲は私にとって、本当の宝物なのである。まさに「珠玉の一枚」なのである。私にとっての音楽の全てがそこにある。

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ディスクガイド

現在CDで手に入るMIKADO/メンバー参加の作品の中から。

MIKADO FOREVER (Le Village Vert/3036792/VIVE 37)

クレプスキュール時代も含めた究極のMIKADOベスト。未発表曲多数、英語版やノンスタ2nd12インチからも収録。「カルナバル」が収録されていないのが残念。しかしながら、クレプスキュール時代の3曲を聴くためだけにでも絶対に手に入れるべし。

1 NAUFRAGE EN HIVER(冬のノラージュ:ノンスタ1st12インチ収録)
2 ATTENDS OU VAS-T'EN(フランスギャルのカヴァー:ノンスタ1st収録)
3 EN SOURIANT(未発表曲)
4 ANITA(ノンスタ1stアルバム収録)
5 LES ENFANTS DU PIREE(日曜はダメよ!のカヴァー:未発表曲)
6 L'ILE SAUVAGE(未発表曲)
7 AU JEU DU MIKADO(クレプスキュール12インチ収録)
8 L'AMOUR EDT UN PEU FRAGILE(未発表曲)
9 TROIS BEAUX SOLDATS(ノンスタ1stアルバム収録)
10 LES FLEURS DE L'ETE(ノンスタ1stアルバム収録)
11 CE GARCON LA(クレプスキュール12インチ収録)
12 LA TOUR EIFFEL(未発表曲)
13 LA SARADINE(未発表曲)
14 LA FILLE DU SOLEIL(ノンスタ2nd12インチ収録)
15 D'ACCORD,D'ACCORD(ノンスタ1stアルバム収録)
16 PAR HASARD(クレプスキュール12インチ収録)
17 EMMA ET VENT(未発表曲)
18 C'EST LE VENT(未発表曲)
19 L'ARC EN CIEL(未発表曲)
20 MIKADO SAXO(未発表曲:7のインスト版)
21 QUAND VIENDRAS-TU(ノンスタ1stアルバム収録)
22 ROMANCE(16のイギリス盤)
23 MIKADO GAME(7のイギリス盤)

MIKADO (Non Standard/TECN-18045)

パルスイートのCM曲「冬のノラージュ」を収録したMIKADO初にして唯一のフルアルバム。クレプスキュール時代と比べるとリンドラムの使用、プロ用録音機器の使用などにより音が厚くなっている。MIKADOのサウンドカラーから考えると、これらは必ずしもプラスに働いたとは評価されにくいところなのが微妙なところ。楽曲のほうはつぶ揃い。

CZERKINSKY / CZERKINSKY (日本コロンビア/COCY-80728)

'97リリースのグレゴリーのソロ。日本盤はPizzicato Five の小西氏のレーベル「L'apparell PHOTO」からリリース。タイトルチューン「CZERKINSKY」はスパイ風味のグルーヴィーサウンドながら、自らの名前を連呼するおバカさ加減にMIKADO的インチキモンド魂を感じ涙。全体にゲンズブールを意識したような「ダメ男」感覚溢れるモダールなロックテイスト。「博士クン風眼鏡男」がMIKADOのプロモビデオでみせたクネクネ踊りで粋な大人のロックを唄う様を想像せよ!カッコ悪い男の美学。

音楽図鑑 / 坂本龍一 (MIDI/32MD-1001)

YMO散開後初めてリリースされた教授のソロ。グレゴリーが「SELF PORTRAIT」にパーカッションなどで参加している。映画「子猫物語」でも使用されたこの曲は、爽やかな印象の「矢野〜坂本テクノAOR」の系譜。グレゴリーによるシロフォンやティンパニーはエンディングで聞こえてくるだけ、といった程度なのだが、そのオモチャっぽい印象がこの曲のイメージを左右しているのは皮肉なところ。坂本ファンにも人気の高い名曲。

My First Karie / KAHIMI KARIE (TRATTORIA/PSCR-5348)

グレゴリーが「DO ME DO ME」を提供。インディーズのクルーエルとメジャーのトラットリアから同時に別タイトルがリリースされたうちのトラットリア盤。「渋谷系のプリンス」小山田プロデュースによる「渋谷系のマドンナorクィーン」。ってことは「コーネリアス」=「元プリンスマーク」か。閑話休題。楽曲のほうは、MIKADO以降ではもっともMIKADOちっくなサウンド。もっとも「PeeWee=Olieve少女系おフレンチ」的な範疇を超えるものではなく、「期待通りのでき=ただそれだけ」という程度であまり感動はない。辛口でゴメン。

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